中国では数年前にインフラ建設などで「手抜き工事」が大きな社会問題となった。コンクリートの内部にゴミや廃材を入れたり、鉄筋の数をごまかしたりと、建築物の耐久性や品質にかかわる手抜き工事が数多く明るみに出た。

 こうした手抜き工事はずいぶん前から行われていたと見られ、マンションやビルなどが突然倒壊する事故が多発した。たとえば2014年には1990年代に建設された5階建てのマンションが突然倒壊する事故が発生している。中国メディアの騰訊は9月30日、日本の建築物は築年数が60年を超えていても「中国の建物のようにボロボロにはならない」と指摘し、なぜ日本の建築物は寿命が長いのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、中国で2014年にマンションが倒壊した際、「建設から30年も経たずに寿命を迎え、崩壊した」ことから、皮肉の意味も込めて「ファーストフード式マンション」と呼ばれたと紹介する一方、日本では30年で建物が勝手に崩壊するような事故は起きないと強調。これは日本人が建築物を日頃からメンテナンスしているからという要因だけではなく、「細部まで手抜きをせずに建物を建てているからに他ならない」と論じた。

 続けて、中国のマンションでは「水漏れ」が常に住民の頭を悩ませるのに対し、日本のマンションでは水漏れなどそう頻繁に起きる問題ではないと指摘し、日本では水漏れが頻繁に起きるということは「施工不良」と見なされると強調。

 日本人にとってマンションで頻繁に水漏れするということは「大問題」であることを意味すると指摘、なぜなら「マンションは本来水漏れしないものだからだ」と指摘し、こうした問題の発生頻度からも日本と中国の建築物の品質の差が見て取れると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)