中国高速鉄道には「高姐(ガオジエ)」と呼ばれる女性の乗務員が乗車している。「高姐」は統一された制服を着用していて、容姿の整った人が多いことから中国では「憧れの職業」と見なされることも多い。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「高姐の仕事に、やりがいはあるのか」というタイトルのスレッドが立てられ、多くの中国人ネットユーザーたちが回答を寄せている。

 スレッドには「高姐」として働いた経験のある中国人女性のネットユーザーからもコメントが寄せられており、とにかく「くたくたに疲れる」と説明している。時には1日18時間も働くことがあったが、座る時間さえなかったと自身の経験を紹介し、疲れによるストレスがたまり3カ月で10キロも太り、髪の毛も抜けてしまったとその苦労を表現し、心身が疲れ切ったため、「高姐」の仕事を辞めたとコメントした。

 では、「高姐」とは一体どのような仕事をしているのだろうか。「高姐」として働いていた他のユーザーによれば、「車内の備品のチェック」や「車内の衛生管理」、「車内巡回」や「乗車券の確認と発行」などが主な仕事で、高速鉄道の駅に到着するたびにこれらの仕事を繰り返して行う必要があるという。停車駅が少ない路線や乗客が少ない平日は仕事も多少は楽だが、乗客が多いと仕事は非常にハードになるとのコメントを寄せた。

 また、「高姐」の仕事で大変なのは、乗客から寄せられる無理難題や理不尽なクレームだとしたほか、一部の乗客から「お前」、「おい、そこの」などという失礼な呼び方をされるなど、人間扱いされないことも多々あると回答。また、別のユーザーからは「正社員ならともかく契約社員は給料も福利厚生もよくないうえに、高姐の仕事は学ぶところが何もないので青春を浪費するだけだ」とのコメントもあった。

 「高姐」の経験がある中国人ユーザーたちの回答に共通していたのは、乗客から感謝の言葉をかけられてやりがいを感じたという経験がない点だ。中国社会には、サービスを提供してくれる人に対して「ありがとう」という言葉をかける習慣がほとんどない。こうした社会環境のなかでは、「高姐」の仕事にやりがいを感じられないのも無理はないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)