中国のポータルサイト・百度は9月30日、イタリアサッカー・セリエAのボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋選手にACミランが興味を示していると報じられたことについて、実現すれば中国の平凡な選手が持つ「恥ずかしい記録」が塗り替えられることになると報じた。

 記事は、ACミランが21歳の若き日本のDF富安選手に興味を持ち、2500万ユーロ(約31億円)前後での獲得を考えているとイタリアのサッカーメディアが報じたことを紹介。富安選手が7月に行われた昨季のミラン戦でセリエA初ゴールを決める印象的な活躍をしたことで、かねてより興味を持っていたミランの食指が動いたようだと伝えている。

 そして、仮に報道どおり2500万ユーロのオファー価格での移籍が実現した場合、富安選手が「アジアサッカー史上最高移籍金額DF」になるとした上で、記録を塗り替えられる相手について「実に皮肉なことに、現在は中国代表に入っていない中国スーパーリーグの張呈棟と趙宇豪なのである」と説明。2人は2017年にそれぞれ別の中国クラブから河北華夏幸福に移籍しており、この時の移籍金が張選手は2044万ユーロ(約25億円)、趙選手は1780万ユーロ(約22億円)という驚愕の値段だったことを紹介した。

 一方で、2人の現在の市場価格は張選手が48万ユーロ(約6000万円)、趙選手が10万ユーロ(約1200万円)とされており、実際のプレーを見ても「中国国内ですらトップクラスではない」と指摘。それにもかかわらず、移籍金だけは今なおアジアのトップに立ち続けているというのは「とんでもない皮肉だと言わざるを得ない」とし、身の丈に合わない高額な金銭がやり取りされてきた中国国内の移籍市場に批判的な見方を示している。

 記事は、「人は平凡でお金だけは多い」というのが世界から見た中国サッカーの第一印象であるとした上で、移籍金や年俸の高騰を見かねた中国スーパーリーグが昨年末に規制をかけたことについて「とても良いこと。少なくともクラブは頭を使って運営をするようになるはずだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)