中国のポータルサイト・百度に28日、日本には静かに営み続ける創業300年の老舗雑貨店があるとする記事が掲載された。

 記事は、現在の中国では多くの人が日本の製品を日常生活の中で好んで使っており、その理由についてデザインが美しいうえに使う人のことを考えているからだと紹介。若い女性だけではなく、多くの人が日本のシンプルながらも美しく使い勝手のいい製品を喜んで購入するとした。

 そして、日本発の雑貨店である無印良品は中国でも知名度が高く、人気もあるとする一方、日本には300年もの長きにわたり店をたたむことなく静かに商売を続けている超老舗の雑貨店が存在するのだとし、1716年に奈良で創業した中川政七商店を紹介している。

 記事は、同商店はもともと奈良晒と呼ばれる麻織物を手掛ける店として誕生したと伝えるとともに、奈良晒について「麻袋のような麻の粗い肌触りのイメージとは異なり、柔らかい風合いを持つ上に吸水性が高く、綿など他の生地に比べて耐久性も強いことから、衣服や手ぬぐいなど幅広い用途に用いられてきたと伝えた。

 また、300年続いた同商店の経営は必ずしも常に順風満帆だったわけではなく、日本経済が低迷した時期には高級な織物が思うように売れなくなり窮地に立たされたこともあったと説明。そこで同商店はもともと同県特産だった蚊帳生地を用いて「くたびれても雑巾として最後の最後まで使える布巾」という日常生活に最適の製品を作ることでピンチを切り抜けたのだとした。

 その上で、今では「雑巾として最後まで使える布巾」が美しさと実用性を兼ね備えた、贈答品としても喜ばれる人気商品になったと紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)