中国は2015年に「中国製造2025」を発表し、段階的に中国の製造業を発展させようとしてきた。中国の建国100周年に当たる2045年までに「世界の製造強国」のトップクラスになることを目指しているという。

 中国製造2025は、ドイツのインダストリー4.0と類似しているが、中国メディアの騰訊はこのほど、中国の製造業は「ドイツより日本から学んだほうが良い」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、中国は近年ドイツの「インダストリー4.0」や、米国の「インダストリアル・インターネット」に追随して成長してきたと紹介。しかし「ドイツや米国に学ぶより日本に学んだ方が良い」と主張している。

 記事はその理由を、日本人は細かくて模倣は難しいが、もし本当に真似できれば中国の製造業が最も必要とする新しい風を吹き込み「必ず結果が出る」ためと説明。ドイツと米国の理論は非常に魅力的で説得力があるが、実際にやってみると「常に何かが足りない」という。その点、日本の製造業のやっていることはあまり論理的ではなく地味だが「すごく使える」そうだ。

 特に、高齢化で職人が失われている日本では、「言葉で伝えられない経験をデジタル化している」と高く評価している。トヨタの実践する「自働化」がその良い例で、「働」が人偏であることから分かるように、人の手が関わる自動化を進めていると紹介した。また、NECでは職人の技術にAIを取り入れていると紹介。最近、これまでロボット専門家が人手で行っていたティーチングを自動化するAI技術を開発したと伝えた。

 日本の製造業は、ドイツや米国とはまた違った発展の仕方をしているようだ。日本と同様少子高齢化が進むのが確実な中国では、日本を模倣したほうが良いのかもしれないが、記事も指摘しているように「細かすぎる」日本人だからこそ実現できていることであり、中国で実際に模倣できるかどうかはまた別問題だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)