日本と中国では小学生の登下校風景は大きく異なる。中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、日本では小学生だけで登下校が可能であるのに対し、中国では送迎が必須であることについて議論するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーから様々な意見が寄せられた。

 今なお児童誘拐という犯罪が頻発する中国では、安全上の問題から子どもが小学生の時は保護者が学校の正門まで送り迎えをすることが当たり前となっており、共働きの両親に代わって祖父母が孫の送り迎えをするという光景も珍しくない。それだけに日本では小学生の子どもだけで登下校していると知って衝撃を受ける中国の保護者は少なくない。

 一部報道によれば、中国では誘拐される児童が年20万人に及ぶとされる一方、中国の公安(警察)が公表した調査結果によれば、行方不明になった児童のうち、捜索によって見つけ出されたのは4000人ほどに留まったという。こうした状況について、「中国でもかつては子どもだけで通学でき、現在でも農村部では子どもだけで通学できる地域がある」としながらも、都市部では「子どもだけで通学させるには危険な状況が存在している」のは事実で、やはり誘拐が多発している以上は送り迎えが必要という意見が多かった。

 逆に、日本では小学生の子どもだけで登下校できる状況であることについて「親が全く心配していないわけではないだろうが、日本では子どもの安全に配慮した通学路が設定され、危険がありそうな場所ではボランティアの補導員が見守っている。また、子どもの安全意識を向上させるための教育も行われている」と指摘し、中国とは違って日本では子どもの安全を確保するための取り組みが行われている点を指摘し、努力の賜物なのだと強調する声も寄せられた。

 また、中国では安全面から子どもに送迎は必須であるのは仕方がないと指摘しつつも、「保護者が子どもの荷物を全部持ってあげて、子どもがねだるおやつをなんでも買い与えている姿は、子どもの自立性に悪影響を及ぼすのではないか」と懸念する声も寄せられた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)