「ここから1時間で到着する」場所を遠いと思うか近いと思うかは、各個人の間隔や置かれている状況、環境など様々な要素によって変わってくる。それゆえ、自分は「近い」と思っていても、相手はすごく「遠い」印象を覚えるという意見の相違が生じることも少なくないのだ。

 中国のポータルサイト・百度に27日、中国を訪れた日本人が「もう中国人の言う『近い』は信じられない」との印象を抱いたとする文書が掲載された。
 
 文章は、以前中国旅行にやってきた日本人観光客が、ある目的地への行き方を現地の人に尋ねたところ、現地人が「近いから、すぐ着くよ」との回答があったというエピソードを紹介した。

 エピソードによれば、「近いからすぐ着く」という言葉を聞いて安心した日本人だったが、実際に目的地に到着した時には「中国人にからかわれた」と思ったのだという。日本人は「実際には2時間かかってようやく到着した。全然近くないじゃないか」は大いに不満をこぼしたものの、その話を聞いた知人中国人たちは大笑いしたとのことである。

 日本人観光客と現地人との間に存在する「近さ」の感覚の違いが、日本人観光客に不満を抱かせた最大の要因であることは間違いなさそうだ。文章は、中国人はしばしばアバウトな物言いをすることで他人に心理的な安心感を与えることがあると解説するとともに、交通が発達した現代の中国においては、移動に4時間も5時間もかからなければ「近い」の範囲に入るのだと説明した。

 一方で、日本は中国に比べるとはるかに国土面積が小さい島国であり、日本人は2時間あれば「かなり遠いところ」まで行けてしまうという感覚を持っているのだと紹介。「異なる環境で生活している人の間では、それぞれ異なる見方が生まれるのだ」とし、自分の感覚が必ずしも他人と一致しているとは限らないことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)