中国高速鉄道は、国家事業として日本などの高速鉄道先進国をライバル視し、数々の世界初を目指してきた。最近では高速リニアモーターカーで新たな「世界初」を達成したそうだ。中国メディアの網易は3日、中国がまた世界初を記録して日本との距離を広げたと自画自賛する記事を掲載した。

 記事によると9月24日、中国中鉄宝橋集団が自主開発した時速600キロメートルの高速リニアレール分岐器が、出荷・受け入れ検査に合格したと報じられたそうだ。出荷および現場での取り付け、テスト実施の許可も下りていると伝えている。

 記事は高速リニアについて、中国の第13次五か年計画の「最先端鉄道交通」の重点プロジェクトの1つだと紹介。この度の成功により、世界初となる時速600キロの高速リニアレール分岐器が正式にお目見えし、「世界初がまた1つ増えた」と大げさに自画自賛した。海外への高速鉄道輸出にも弾みが付くと期待感を示している。

 では、中国が高速鉄道の分野で強く意識している日本はどうなのだろうか。記事は、日本の高速鉄道の実力は侮ることができず、リニアの試験走行でも先を行っていたが、高速鉄道の輸出という点では世界シェアを「9%にまで落としている」と指摘。今回の世界初のリニアレール分岐器で中国は日本を超えたため、日本は不利になり、中国との差はますます広がるだろうと主張した。 

 中国は高速鉄道を国の「名刺」というだけあり、高速鉄道にかける熱意は尋常ではない。それに「世界初」や「世界一」という響きがかなり好きなようで、高速鉄道に関わる世界初はたびたび報じられ、国民の自尊心を満たしているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)