中国メディア・人民網は25日、「たとえ中国サッカー代表が、ブラジル代表選手を全員帰化させたとしても、日本代表に勝てるとは限らない」とする記事を掲載した。
 
 記事は、この約2年で外国出身の選手が帰化して中国代表に参加する「帰化政策」を進めている中国サッカー界について、「帰化政策によって短期間のうちに中国代表の即戦力は高まるだろう」とする一方で、中国代表が2022年のワールドカップ本戦に出場できるか、さらには中国サッカー全体のレベルが上がるかについては定かではないとの見方を示した。

 その上で、サッカーの試合結果に影響する要素は実に多く、選手の実力という最も大きな要因のほかに、コーチの指導力、選手のコンディション、選手どうしのコンビネーション、そして相手の実力、サッカー文化なども重要なパラメーターであると指摘。「言い換えれば、ブラジル代表選手を全員帰化させて中国代表としても、日本代表に必ず勝てるとは限らないということだ」と論じている。

 記事は、長年思うような成績が出せない中国代表が帰化選手を増やす路線を進んだことは「確かにやむを得ない部分はある」とし、隣国の日本もかつては帰化選手が加わることで自国の全体的なサッカーレベルが大幅に高まったと紹介した。

 一方で「指摘しなければならないのは、単に帰化だけに頼っていては精巧の確証はないということだ」とし、フランス、日本、カタールといった国が帰化戦略によって自国のレベルを一層高められたのは、その背後に充実した青少年育成体制があったからであり、両者が有機的に結合し、互いに発展を促し合ってこその結果なのであると説明。今後中国サッカー界は、帰化戦略という大きな方向性が決まった中で、細かい部分やそのプロセスをしっかりと決めて実行していく必要があり、そこで主管当局の知恵とレベルが試されることになると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)