日本の高度な医療サービスを求め、外国人が観光と合わせて訪れる「医療ツーリズム」。2011年に医療滞在ビザ制度が始まってから、主に中国からの訪問客を中心に年々増えてきたようだ。中国でも大都市では医療レベルも向上し先進的な医療機器も整ってきているのに、なぜ日本に来て治療を受けたがるのだろうか。中国メディアの網易は22日、日本の病院の魅力は3つあると紹介している。

 魅力の1つ目は「医療の水準が高い」こと。日本の先端技術は世界の認めるところであり、中国人に特に注目されているのはがん治療だ。記事は、日本ではがんの早期発見が可能で、生存率も高いと紹介している。「日本人の平均寿命が高いことと関係がありそうだ」と伝えている。

 2つ目は、日本には医療保険があると紹介している。「たった3割」の自己負担で済み、高額医療には支払う額が一定の範囲内で済むという制度もあると紹介。「ほとんど無料のようなもの」と表現し、日本の健康保険制度は国民に優しいと紹介した。とはいえ、健康保険は医療ツーリズムでは適用されないのであまり関係なさそうだ。ちなみに、中国にも医療保険はあるが、医療費の負担が重く、高額医療になると払えないという理由で最初から病院に行かない人も多い。

 3つ目には「細部にまで配慮が行き届いていること」。医薬分業の日本では、中国のように病院で高額な薬を売りつけられる心配がなく、「おくすり手帳」もあるので患者としては安心だと紹介。また、中国では診察と薬、支払いなどがばらばらで、何度も並びなおすので時間がかかるが、日本は「すべて1度のまとめ払いで済む」と伝えている。

 結論として記事は、これだけ多くの中国人がわざわざ日本に行くのは、それだけ中国国内では受けられない医療があるからだと指摘。中国国内でも質の高い医療が受けられるようになってほしいと締めくくっている。

 中国でも高く評価されている日本の医療。新型コロナが収束したらさらに多くの中国人が医療ツーリズムで日本を訪れるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)