2015年7月、日本の受注が有力視されていたインドネシアの高速鉄道計画は急きょ白紙になり、直後に中国の受注が決まった。これは、中国の提示した条件がインドネシアに財政負担を求めなかったためだとされている。中国メディアの華龍網は22日、「ジャワ島の高速鉄道が中国とインドネシアの友情を更に強固にするだろう」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、中国が手掛けるインドネシア高速鉄道建設計画がいかに順調に進んでいるかを紹介。建設にあたり、地元の気候や地盤などによるトラブルに幾度も見舞われながらも、その都度解決してきたと誇らしげに伝えた。

 首都ジャカルタとジャワ州バンドン間の約150キロを結ぶインドネシア初の高速鉄道計画について、記事は「市民生活を改善させるだけでなく、2国間の関係を改善するきっかけにもなる」と主張。インドネシア側としては雇用の創出、経済促進、さらには中国からの投資が期待でき、中国としては一帯一路の大きな足掛かりになるため、ウィンウィンの関係だとしている。そしてインドネシアをきっかけに、今後シンガポールとマレーシアにも高速鉄道を伸ばして広げたいと野望を語っている。

 さらに記事が強調したのは、「このすべての成功は強敵・日本に勝ったからこそ実現したこと」だと自画自賛。条件と熱意で日本からインドネシアの心を奪ったと豪語し、「次のシンガポールとマレーシアでも美しい戦いを見せたい」と意気込んでいる。一帯一路にかける野心を隠すこともしない中国だが、インドネシア高速鉄道計画はすでに計画の遅れが出ており、まずはきちんとこの建設計画を成功させることが先決だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)