訪日外国人には、日本はきれいだと称賛されるが、彼らがさらに驚くのは「ごみ箱が見当たらないのにごみがない」ことだろう。中国でもごみ処理を改善しようという動きがあるようだが、日本の方式を真似することはできるのだろうか。中国メディアの北極星固廃網は22日、「日本の方法をもってしても、ごみ分別ができないという中国の病は治せない」とする記事を掲載した。

 日本のごみの分別は中国で称賛されることもあるが、「やりすぎだ」と言われることも多い。おおらかな中国人には想像するだけで気が遠くなるのだろうが、なぜ日本では可能なのだろうか。記事は、日本では4つの理由で「国民一人ひとりの自覚が高まった」ためと分析している。

 まず1つ目は、「政治システム」だ。政府、営利組織としての企業、非営利組織の民間組織ができたことで、ごみ分別の意識が高まったとしている。2つ目は、「公害により環境意識が高まった」こと。メディアの報道と住民の抗議や非営利組織の参加で、国民全体の環境意識が高くなったという。

 3つ目は「エコ意識の形成」。東京ごみ戦争を機に各地で同様のごみ紛争が発生し、小規模のごみ処理場が各地に作られることになったと記事は紹介。これを機にごみの分別が進んだとしている。4つ目は他人の目を気にする「国民性」。このため正しいごみ出しが進んだと紹介している。

 しかし記事は、「中国には短期間で日本を模倣することはできない」と断言。中国ではまだ日本のような健康被害が出ていないため、意識が高まっていないこと、力のある民間の環境保護団体もまだなく、他人の目を気にする国民性ではないなど「日本との違い」が大きいことにあるという。さらに、種類別に収集し処理するだけのコストもないとしている。

 中国では、上海などの大都市ではすでに分類が始まっている場所もあるが、まだほとんどのところでは「ごみ箱を大量に設置して街をきれいにしている」段階である。日本のような細かな分別を導入するには時間がかかりそうだが、世界の5分の1の人口を抱える中国が「日本式のごみ処理」を模倣すれば、世界の環境を大きく改善することになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)