中国でおなじみの抗日ドラマ。最近は多くの中国人が「抗日神劇」と呼んでいる。これは史実とかけ離れた荒唐無稽なでたらめな描写を皮肉る意味が含まれており、それだけ滑稽な内容の抗日ドラマが多いことを示している。中国メディアの百家号は20日、日本人は抗日ドラマをどう見ているのかと題する記事を掲載した。「日本人は意外な反応を示している」と伝えている。

 記事はまず、近年量産された抗日ドラマは、主役が誰も真似できないような大技を使って、軽々と強敵をなぎ倒すというような内容が多く、「厳粛な戦争の場面がおままごとになっている」と嘆いている。

 しかし、そんな抗日ドラマは日本人からも注目を集めたと記事は紹介し、驚くべきは「旧日本兵が徹底的に悪く描かれていることを怒るのではなく、抗日ドラマの荒唐無稽ぶりから『まるでコメディ』との声があがったほどだ」と伝えた。ある日本人はたまたま見た抗日ドラマのエネルギーに引き込まれ、21作品を研究し「中国抗日ドラマ読本」を出版したほどだと紹介している。

 例えば、旧日本軍が明らかに近代的な装備をしていることを指摘し「これでなぜ米軍に勝てなかったのか」とツッコミを入れているほか、さすが十数億の人口を抱えるだけあり、抗日ドラマは美女とイケメンばかりだと紹介するなど、娯楽作品という新しい視点からの魅力を伝えているそうだ。

 普通であれば、自国のことが悪く描かれていると怒りを感じるものであり、実際に中国人は海外における中国の扱いを非常に気にしている。これが逆の立場であったなら中国人はきっと怒りに燃えることだろう。この点、抗日ドラマのなかにユーモアを見いだせる日本人はある意味おおらかだと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)