中国高速鉄道は多くの路線が赤字だと言われ、黒字はわずか6路線しかないとも言われる。ただでさえ中国国家鉄路集団は莫大な債務を抱えているというのに、赤字の高速鉄道路線にはどれだけの価値があるのだろうか。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「中国高速鉄道の赤字路線にはどのような価値があるというのか」というタイトルのスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーたちが議論を交わしている。

 このスレッドに非常に多くの中国人ネットユーザーたちが反応を示しているが、特に多くの賛同を得たのは「豊かになるためにはまず道を造らなければならない」という原則を紹介したコメントで、もし利益が出ないからといって高速鉄道の赤字路線を廃止すれば赤字路線の沿線にある地域は発展のためのチャンスを失ってしまうと指摘した。

 また別のユーザーは、赤字路線であっても中国の発展に貢献をする場合があるとのコメントを寄せている。その例として、中国のある航空宇宙企業は設計部門も工場も中国西部にあったため、優秀な能力を持っているが大都市での生活を望む若者たちをなかなか獲得できないでいたと紹介。しかし、中国西部と上海を結ぶ高速鉄道が建造された結果、移動時間が圧倒的に短縮されたため、工場は西部に残しつつ設計部は上海に設けることができるようになったと説明。結果として、大都市に住む優秀な若者たちをスタッフとして雇用することが可能になり、企業のレベルが飛躍的に上昇したと論じた。

 スレッドのコメントを見ると、全体的には「高速鉄道は赤字路線にも重要な意義がある」という見方を示す中国人ネットユーザーが多かったが、中国には「無駄に速すぎる」路線も存在するという指摘もあり、地域によっては高速鉄道の最高速度を引き下げることにより、運行コストを引き下げることができるはずだというコメントもあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)