中国では近年の経済発展によって飽食の時代を迎えると同時に、人びとの食生活が変化し、食事メニューの欧米化が進んでいると言われる。高カロリーな食品が多くの人に好まれるようになり、運動不足も加わったことで、肥満人口の増加があらゆる世代で問題となっている。

 多くの中国人にとって「日本は美食の多い国」というイメージであるようだが、「日本には美食がたくさんあるのに、日本の肥満率が低い」という事実は中国人にとって不可解であるらしい。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「日本には多くの美食があるが、日本の肥満率が低いのはなぜか」と疑問を投げかけるスレッドが立てられ、多くのネットユーザーたちがコメントを寄せている。

 中国人はスリムだというイメージを持つ日本人は多いかもしれないが、実際には肥満が問題になっているのが事実であり、逆に日本人こそスリムだと感じている中国人は多いようだ。これについて、ある中国人ネットユーザーは、「日本人は食べる量が少ないのではないか」とコメントし、日本で売られている弁当の写真を掲載しつつ「見た目は非常にきれいでおいしそうだが、これでは中国人のお腹をいっぱいにすることはできない」と論じた。中国では特に昼食をお腹いっぱいに食べる習慣があるゆえ、日本人の食べる量は「あまりに少ない」と感じるのだろう。

 別のユーザーからは「日本と中国では料理に使用する油の量が違う」というコメントが寄せられていた。中華料理といえば大量の油が使用されることも特徴の1つだ。スーパーでも5リットル、10リットル入りのボトルで食用油が販売されているが、大きなボトルで油が売られているということは、それだけ油の消費量が多いということだろう。他にも、「日本人女性はダイエットに対する意識が高い」、「カロリーオフの食品が非常に多い」といったコメントが寄せられ、多くのユーザーから支持されていた。

 中国では太っていることは「成功」や「裕福」のシンボルという伝統的な考えが根強く残っていることも、肥満率の上昇に大きな影響を与えているだろう。肥満は生活習慣病をもたらすリスクを高めると言われており、中国も日本のように肥満の危険性を周知することが必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)