中国のポータルサイト・百度に18日、日本の多くの町工場が持っている「匠の心」が、世界トップクラスを誇る日本の製造業を支えているのだとする記事が掲載された。

 記事は、日本には従業員が100人に満たない町工場企業が多く存在し、中には数人の社員でやっている所さえあると紹介。これらの一見取るに足らない小企業が、実は多くの業界で「隠れたチャンピオン」となっており、世界をリードする技術を持っているのだと伝えた。そして、日本の製造業の発展を静かに支えてきた「町工場」の一例を取り上げている。

 まず、新潟県燕市の小林研業について紹介。田園地帯にある些か古びた工場で、工場の面積は50平方メートル足らず、職人はわずか5人という超零細企業でありながら、iPodの鏡面パネルを数百万枚も加工してきたと紹介した。

 また、1969年創業の木村製作所は工作機械、光学設備関連部品の研究開発に従事し続けており、従業員わずか30人ながら超精密な加工技術を強みとして、日本の大手製造企業に製品を供給し続けているとした。

 さらに、社員45人とやはり小規模企業であるハードロック工業も、長年蓄積してきた独自の技術による「緩まないネジ」で大きな強みを発揮しており、公式サイト上でその原理や構造が紹介されていたにもかかわらず、他者が模倣できないほどの技術力を持つと伝えている。

 そして、特殊金属の絞り加工を得意とし、日本一流の技術力を持つとされる北嶋絞製作所の製品は国内外の飛行機、人工衛星、ロケットの部品に採用されており、音で成形状態を判断し、0.05ミリの違いも感じ取ることができるという熟練の匠による手作業が、機械では作れない高精度な製品を生み出しているのだと紹介した。

 記事は、現在は多くの企業が経営の規模を拡大することに夢中になっているものの、必ずしも成果は出ていないとする一方、ある技術分野に専念して競争力を高め、安定した発展を実現している企業もあるとし、その最たる例が日本の技術力を代表する「町工場」であると指摘。その成功事例に学ぶべき点があると結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)