中国では「農村」と言えば、発展から取り残された場所というイメージが一般的で、農村部に住みたがる中国人は少数派と言えるだろう。しかし、日本のアニメや映画で美しく描かれている農村を見て、日本の農村の生活に関心を向ける中国人もいるようだ。中国のQ&Aサイトの知乎はこのほど、「日本の農村での暮らしは一体どのようなものなのか」と問いかけるスレッドが立ち上げられ、中国人ネットユーザーから様々な意見が寄せられた。

 ある中国人からは、「農村という日本語には土臭いイメージも含まれており、日本人の間では良い意味で使われない時もあるようだ」と主張し、日本人が農村の生活を自虐するツイートなどを見ると、「一番近いファーストフードやコンビニ、ショッピングモールまで家から数十キロメートルも離れている」、また「公共交通機関の駅までの交通手段が必要」、「クマが出没する」など、「日本の農村での生活は不便なことを感じさせるものが多い」という意見が寄せられた。

 一方、日本の農村に住んで子どもを育てているという中国人からもコメントが寄せられており、自身の体験から、「子育てをする親の観点からすると、農村は都会と比べて福利厚生が非常に良い」とし、日本の農村の暮らしに満足する声が寄せられた。

 また、仕事や留学で日本の農村で生活した経験のある中国人からも、「都市部と比べて家賃や生活費が安いが、生活の基本的なインフラは整備されているので快適な生活が送れる」という声や、農村では交通機関や外食といった点で不便があっても、「日本の美しい四季の風景や、日本の文化に触れる機会が多いので、むしろ質の高い暮らしが可能」という声も寄せられた。

 中国の農村は自然が豊かとはいえ、道路をはじめとする基本的なインフラすら整備が不十分であることが多い。農村暮らしを敬遠する中国人は少なくないゆえ、中国人の多くが日本の農村暮らしに満足して絶賛するのも頷けるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)