日本の工作機械は世界でも有数の競争力を持っている。機械を作る機械というその性質から「機械の母」あるいは「マザーマシン」と呼ばれているほどだが、中国メディアの網易は14日、日本の工作機械と中国製造業の差について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の工作機械がいかに世界のものづくりを支えているかを紹介。日本の工作機械は主に高品質で多機能が特徴のハイエンド分野を担当しており、ローエンドの中国の工作機械とは一線を画していると伝えた。中国は後発の弱みで模倣から始まったが、ローエンドから抜け出すのに苦労しているという。

 しかし、記事によると中国もようやくハイエンドの工作機械を作れるようになってきたそうだ。とはいえ発展が遅く、種類も少なく、日本との格差は大きいとしている。日本のハイエンド工作機械との違いは、耐久性、速度、効率、精密性にあり、中国は設備を維持するにも海外の製品に頼らざるを得ないのが現状だという。

 では、なぜ日本はこれほどハイエンドの工作機械を作る技術を手に入れることができたのだろうか。記事は、「発展が早かった」と指摘。工業国になるのも早かった日本は、1889年に国産第1号を完成させ、人材が豊富で管理も良く、質も高く、何より「イノベーション」があると称賛している。2014年の時点で、世界の11大工作機械メーカーのうち6社を日本企業が占めていたと感心している。

 これほど優秀な日本の工作機械だが、新型コロナウイルスの影響は免れることができなかったようだ。しかし、日本工作機械工業会が先月発表した7月の工作機械受注額を見ると、中国がけん引役となり下げ止まりの兆しがみられるという。内需も、在宅勤務の普及を背景にデジタル機器向けが好調だったと報じられている。日本の工作機械はハイエンド分野を中心に、今後も世界の製造業を支えていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)