中国にも日本のアニメファンは多く、日本のアニメから影響を受けたアニメ作品も数多く制作されている。こうした中、最近アニメ作品へのネット上のコメントに「日本のアニメの質がここ10年で落ちているのではないか」という苦言を見つけたと、中国メディアの百度が取り上げ、そのコメントを分析している。記事は日本のアニメへの愛情と期待が垣間見える内容だった。

 まず記事は、日本のアニメの現状を様々な統計情報とともに紹介している。日本のアニメ産業はここ10年でも継続して成長を遂げ、現在は2兆円規模になっており、作品数もこの10年で増え続けている。もちろん、これまでの既存の作品もあるが、新規の作品も増加傾向にある。

 記事は、たしかに最近の作品の質が落ちているように見える、と述べその理由について分析している。「作品数が多すぎて“粗製乱造”になっているのではないか」と懸念している。さらに、「日本のアニメ業界は、これまで多数の傑作を生みだてきた。とはいえ、こうした傑作はどれも20年~30年前の物が多い」と分析している。

 記事は最後に「とはいえ、ここ数年の間にも“鬼滅の刃”などの傑作が奇跡的に生み出され、高い評価を得ている。今後も引き続き傑作を生みだし続けるには才能ある人材が欠かせない。アニメーターの低賃金問題にも業界を挙げて取り組むべき」と提言している。記事は「日本のアニメ業界は天井知らず。今後も傑作が生みだされるに違いない。人材にコストをかけ、優秀な人材が育成されれば」と結んでいる。

 記事には日本のアニメへの愛情と、日本のアニメが好きだからこそ「引き続き傑作を生みだしてほしい」という期待がにじんでいた。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)