日本は1639年から1854年まで200年以上にわたって「鎖国」を行ったが、明治維新をきっかけに国力は大きく向上した。中国でも「近代日本と中国の国力が逆転したのは明治維新が契機だった」という認識が一般的のようだ。

 中国メディアの百家号はこのほど、近代日本が中国を超越することができたのは「明治維新をきっかけに西洋諸国に学び始めたことだけが理由なのか」と疑問を投げかけ、鎖国を解いた後の日本の国力が急激に向上した要因について考察した。

 中国は当時の清朝内部において、明治維新とほぼ時を同じくして「洋務運動」と呼ばれる国力増強を目指した取り組みが行われたが、これは失敗に終わったと言われている。明治維新が成功し、洋務運動が失敗した理由については多くの検証が行われているが、記事は「明治維新が成功したのは西洋に学んだからではない」と主張し、洋務運動が失敗し、明治維新が成功したのは別の理由があるはずだと論じた。

 続けて、洋務運動は清朝内部における運動にとどまり、徹底的な改革ができなかったのに対し、明治維新は「衰えた政権を立て直すのではなく、政治体制をひっくり返した革命であった」とし、政治の上層部を完全に入れ替え、複雑な既得権益の構造を完全に壊し、利益再分配の仕組みを再構築したことがうまくいったことで、革命は成功したと主張。

 新しい物事を取り入れるということは、既得権益層の利益を損なう可能性が高いことであるため、「もし日本が明治維新を成し遂げずに西洋に学び、進んだ文明を取り入れようとしていたら、さまざまな抵抗に遭って失敗していた」可能性が高いと指摘する一方、日本は明治維新によって既得権益層の影響力が失われたことで、まっさらな状態のもとで効率よく西洋の進んだ文明を取り入れることができたのだと主張。これが近代日本が中国を超越することができた理由であり、清朝の洋務運動が失敗した理由でもあることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)