カルピス、和菓子のとらや。これらに共通するのは何か。それは、日本で100年以上続くブランドだということ。日本には創業100年続く企業が多く、1400年以上の歴史を持つ世界最古の企業も日本にある。さらに、長く愛されるブランドも多数ある。一方、中国では100年続く店舗は100軒に満たず、150年続く店舗に至っては中国全土で5軒しかない。いったいなぜこれほどの違いがあるのか。中国メディアの百度が日本には長く続くブランドがこれほど多く、中国に少ない理由を説明している。

 記事はその理由を3つ挙げている。一つ目は日本では技術の継承が大切にされているという点。日本企業では技術やブランドを大切に継承していくことが重視されている。父親の技術が子に引き継がれ、また次の世代に受け継いでいくことがいろいろな分野で行われ、こうして技術が守られるだけでなく次の世代で進化している。

 さらに、二つ目の理由として100年続くブランドの多くが生活に密着したブランドであること。100年ブランドの中でも食品製造関連の企業が多く、人々の日常生活に欠かせないものになっている。こうした長く愛される良質なブランドは淘汰されることなく、顧客に長年にわたり愛され続けているのだ。

 三つ目の理由は、日本の企業は技術開発を重視し、中国企業は技術を買うことに関心があるという点。日本では、特定の分野の技術を習得するために10年20年という長い年月をかけることがよくある。一方、中国の社長たちの多くは、コストをかけて技術を開発し、人材を育成することにそれほど積極的ではない。むしろ、技術を買い取ることに関心がある。

 記事はまとめとして、日本にこれほど多くの老舗ブランドがある理由を一言で説明できるとし、「初心貫徹」との言葉を引き合いに出し説明している。一つのことをコツコツと続けるのは根気が必要だが、長い年月をかけて技術を研ぎ澄ませていくことは企業の競争力になる。このように、世代を超えて人々に愛されるブランドが生み出されるためには、「技術力」だけでなく「根気強さ」が求められる、と結論付けている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)