中国メディア・環球網は11日、日本の風鈴が持つ文化的な意味について紹介する記事を掲載した。

 記事は、先月に東京駅前の広場で一風変わった風鈴展が開催され、その主旨が新型コロナウイルスと戦う医療スタッフへの感謝を表すこと、そして一日も早く感染が収束するよう願うことであったと紹介。出展された2020個の風鈴は日本各地から集められたそれぞれ素材や形が異なるもので、炎天の中でかすかな風に呼応して美妙な音色を出していたと伝えた。

 その上で、日本の風鈴について2000年以上前に中国から伝わったものが起源であり、古代は魔除けとして家の前に吊るされていたと説明。当初は青銅製だったが、18世紀ごろに西洋からガラスの製法が伝えられると、現在では主流になっているガラス製の風鈴が作られるようになったとしている。

 また、風鈴は伝統技術の要素が多く含まれており、300年前の方法で製造を続ける江戸風鈴の製作所が2軒残っており、人の息を吹き込んで成形される手作りの風鈴は厚さに微妙な差が出ることで機械製にはない様々な音色を出すことができると紹介した。

 さらに、美しい音の魅力を持つ風鈴は浴衣、団扇などとともに夏の風物詩として親しまれ、暑さを和らげるグッズとして長きにわたり重宝されてきたほか、その素朴さから詩歌などの文学作品の題材としてもしばしば用いられてきたと伝えた。

 記事は、新型コロナの影響により、例年各地の寺社などで開催される風鈴展の多くが中止になったと紹介。一方で風鈴が持つ魔除けの作用から、例年以上に多くの風鈴を飾って一日も早い事態の収束を願う寺社も少なくないとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)