中国高速鉄道は多くの中国人にとって「誇り」であり、また中国の経済発展を示すシンボルでもある。しかし、中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「中国高速鉄道の路線数は多すぎるのではないか」というスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが様々なコメントを寄せている。

 このスレッドを立てた中国人ネットユーザーは「中国高速鉄道は路線数こそ多いが、そのぶん赤字路線も多い」と指摘し、一部で「資源の浪費」と批判されていると紹介。この考え方が正しいかどうか、「中国全土の中国人ネットユーザーたちの意見を聞きたい」と主張した。

 このスレッドに対し、非常に多くの中国人ネットユーザーが反応を示しているが、1万人をゆうに超えるネットユーザーたちの賛同を得たのは「乗客が多すぎて切符がなかなか買えないという状況が常に存在するのに、高速鉄道の数が過剰」という見方は絶対にあり得ないとする回答だった。

 また、別の中国人ネットユーザーは、「子どもがいる共働きの夫婦の家庭」に現状を喩えている。家族のなかで「稼ぎ」がないのは子どもだけだが、だからといって親は幼い子に自分で稼ぐよう要求したりせず、むしろ、子どもの将来のために教育面で投資すると説明し、「現時点で赤字路線が多いからと言って、それは資源の浪費を意味するわけではない」と主張。

 黒字路線と赤字路線は中国高速鉄道という大家族において、まさに、この喩えの親と子どもの関係にあると指摘し、「現在は赤字路線であっても周辺地域の将来のために投資を続ければ、こうした地域も必ず高速鉄道の恩恵を受けて経済発展を遂げるはずだ」というコメントは6000人を超えるユーザーからの賛同を得ていた。

 そのほかにも、「そもそも中国高速鉄道の存在目的はお金儲けにあるのではなく、国家全体の発展をけん引することにある」というコメントも見られ、高速鉄道の赤字路線は資源浪費であるという見方に反論、多くの中国人ネットユーザーは「中国高速鉄道の路線が過剰で、資源の浪費」とは考えていないことが見て取れた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)