中国のポータルサイト・百度に9日、日本人は「ゴミ拾い」という何気ない行動を文化的なソフトパワーにまで高めたとし、その背景と中国の現状に対して持つ意味について論じた文章が掲載された。

 文章は、「海外の大型商業施設や免税店で爆買いし、路上では平気でタバコをポイ捨てしたり、所かまわず大小便したりする」というのが、1980年代ごろまでの世界における日本人および日本という句にに対する典型的なレッテルだったと紹介。それからわずか20年ほどの時間で従来のイメージを払拭し、ゴミ拾いをソフトパワーに変えてしまったのだと伝えた。

 また、高度成長期の日本は環境保護に対する意識が低く、工場が垂れ流す排水で様々な疾患が発生したほか、深刻な大気汚染も引き起こしたと指摘。急速な経済発展により道徳的な歯止めが利かなくなる危機的な状況の中で、日本人は環境を守ることを固く決意し、これにより世界からリスペクトされる「日本民族の環境保護意識」が誕生したのだとしている。

 さらに、ゴミ拾いを「モラルの高い行為」のロゴに変えた日本や日本人に対し、特に90年代生まれ以降の若い世代は感慨を覚え、場合によっては「日本は昔から厳しい環境保護意識があったのだ」と思い込み、かつての日本国内がひどい環境に苛まれていたことなど思いもよらない人さえいるのだとした。そして、日本のかつての状況と改善の過程を知らないからこそ、多くの人が単に日本のことを「モラルが高い、民度が高い」と羨ましがり、「彼らに学ぼう」と言うだけに留まってしまっているのだと論じた。

 文章は、ペットボトルの本体とキャップを分けて捨てる日本人の細かさを見て単に「変態だ」と感嘆するよりも、日本人の「ゴミ拾い」の背後にある文化的なソフトパワーと、環境保護意識向上に向けた結束力について実際に肌で感じるべきだとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)