近年、スマートフォン業界におおける中国メーカーの台頭は目覚ましいものがある。2019年の世界のスマホ出荷台数は、ファーウェイがアップルを抜いて2位に浮上し、4位と5位にも中国メーカーのシャオミとオッポが入り、中国勢の強さが目立っている。2020年第2四半期だけを見るとファーウェイはサムスンを抜いて1位になった。

 一方の日本メーカーはすっかり影を潜めているが、実は目立たないところで世界のスマホ業界に大きな影響を与えているという。中国メディアの騰訊は3日、日本の部品がなければ中国メーカーはスマホを作れないと紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本メーカーはスマホの部品で大きなシェアを占めており、一部中国メーカーのスマホを分解してみたところ日本メーカーの部品が全体の50%以上も使われていたと紹介している。やはり貿易問題の影響を受けたためか、米国製の部品はほとんどなく、中国国内で作られた部品も数%にとどまっており、部品は日本頼みの現状を指摘している。

 記事は、「日本の製造業には多くの分野で長期にわたって蓄積してきた確かな技術がある」と称賛、その蓄積してきた技術があるからこそ、スマホ本体が売れなくても部品で稼ぐことができるのだと強調し、「技術の蓄積という点は中国が学ぶべき点である」と締めくくった。

 日本はスマホ本体では海外市場ではなかなか振るわないが、「日本の部品なしではスマホを作れない」ほど大きな影響力を持っていることは間違いない。日本の製造業は、スマホのみならず多くの分野で影響を及ぼしており、目立たないとはいえ今でも世界トップのレベルを有しているといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)