日本経営管理教育協会が見る中国 第636回 ――坂本晃

◆現代人類誕生から戦争の歴史

 宇宙の誕生、時間の始まりは138億年前、地球の誕生は46億年前、現代人類の誕生は1~2万年前と言われている。

 人類が生存するためには食物が必要で、最初の技術革新は農業である。その農業を自ら開拓するよりは、他人が開拓した農業を盗んでしまえということから最初の戦争が始まったと考えられる。戦争に従事することが得意な人から必要な人材が充足され、必要な武器などを生産する産業も発達してきた。

 日本の歴史でいえば江戸時代以前の内戦状態、1868年明治維新後の日清、日露、第1次と敗戦した第2次世界大戦終戦まで75年間は戦争の時代、それ以降75年間は平和な時代を過ごしてきた。

◆感染症の過去から

 2016年にアメリカの著名な経営者が、今後、世界を脅かすことは戦争ではなく、ウィルスだと予言したと言われている。

 感染症は14世紀に始まるペストからハンセン病、天然痘、コレラ、インフルエンザ、SARSなどコロナウイルス、2019年からの新型コロナと感染症、以前は伝染病と呼ばれて人類を苦しめてきた。

◆国という地域独占の仕組み

 19世紀前は世界的な人類の交流は少なかったが、20世紀は工業化の進展で特に空路が発達し、交流と移民が容易になり、それに伴って産業構造も変化した。

 人類がお互いにうまく生きるために、国という地域独占の管理制度を考案し、それを元に発展してたきた。国の主権の及ぶ範囲で機能し、国土の位置や広さに他国との外交を交えて地域の発展を支えてきた。

 管理範囲の原則から考えると、一人の人が他人を管理できるのは10人程度といわれ、階層化されて大きな組織も機能している。同時にその時の為政者の自己都合も併せて各国の現状に繋がっている。

 人の寿命には限りがあり、創業経営者を別とすれば、10年一昔の半分ぐらいで交代するのがベストと思える。

◆グローバリゼーションと地産地消

 コロナ以前の世界が鎖国されていない状態では、少しでも経済的に有利になる安い生産コストを求めて、農業化、工業化から情報化へと進展、グローバリゼーションが経済の中心的な命題となり、相応の発展を実現してきた。

 コロナで世界的にマスクなどの供給が滞った経験から、さらなる合理化を求めつつも、現地で必要なものは現地で生産しようという地産地消の時代に当面は進むと思われる。

 次の時代は人体の遺伝子を操作する医療革命が技術革新の主題となろう。(写真は、東京都のコロナ感染防止ステッカー。提供:日本経営管理教育協会)