中国のポータルサイト・百度に7日、三国志、西遊記、水滸伝、紅楼夢の「中国四大名著」のうち、どうして三国志が特に日本人から熱狂的な支持を受けているのかについて解説する記事が掲載された。

 記事は、中国では「三国文化」が多くの人に愛されているとするとともに、隣国である日本でも中国に劣らぬ人気を博していると紹介。その理由はいたってシンプルであり、後漢末期の三国鼎立の状況が、日本の戦国時代中・後期の様相に似ていたからだとし、当時の武将たちが三国志から多くの教訓を得ていたのだと説明した。

 また、古代中国では尚武の精神が非常に盛んであり、日本もこの精神を学んだ上で日本の武士道精神に昇華したと指摘。武侠に対する美学を持っているからこそ、日本でも三国志の内容について大きな共感が得られるのだとしている。

 一方で、仏教思想を踏まえた神話小説である西遊記も日本では知名度こそ高いものの、日本における影響力は尚武の精神に共感できる三国志に比べると遥かに小さいと伝えた。さらに英雄豪傑が一堂に会する水滸伝については「『江湖』と呼ばれる中国の世間に渦巻く義理人情が日本人にはあまりに重すぎ、日本人の口には合わないのだ」と説明した。

 そして、中国で非常に高い人気を誇る「紅楼夢」については、発表されたのが他の3作品よりも新しい清朝の時代、18世紀中期であったこと、日本に入った時期はさらに後であり、翻訳時にオリジナルが持つ味わいが失われてしまったことなどを理由に挙げ、三国志ほどの影響力を日本で持つには至らなかったと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)