2020年6月に公布された改正道路交通法により、あおり運転に対する罰則が創設されたように、近年は日本でもあおり運転が社会問題となっているが、それでも「運転マナー」自体は中国と比べるとずっと良いようだ。中国メディアの長城網は4日、日本人は無理な車線変更と言った危険運転が少ないと題する記事を掲載した。

 記事はまず、中国には危険な運転があまりに多いと指摘。渋滞問題に悩まされる中国では、渋滞中に少しでも先に進もうとして無理な割り込みをしたり、蛇行運転したりする車が目立つと伝えた。自動車でなくても列を作りたがらず、列を作っていても少しすき間があるとすぐに割り込みされてしまう中国では、何ら珍しい現象ではないだろう。

 その点、日本人は運転も礼儀正しいと記事は紹介。「道路でも割り込みされることが少ない」のだという。その理由について記事は、「日本人はもともと列に並ぶのが習慣になっているためではないか」と分析した。しかも列に並んでいる間も静かで、リュックなどの荷物で他人の迷惑にならないように気を付けていて、礼儀正しいと感心している。

 また、列に割り込むことは軽犯罪法に触れる行為なので、ある程度の抑制力にはなっているとも分析。あおり運転に関しては、法整備されたことで直接罰することが可能になったばかりだ。

 しかし記事は、日本人の「運転マナー」が良い最大の理由は「他人に迷惑をかけたくない」ためではないかと分析している。相手への敬意と譲り合いの精神があると感心しながら、中国にも3000年も前から礼を重んじる文化はあるのに、いつになったら日本人のように「他人に迷惑をかけない」運転ができるのかと嘆いている。

 中国では、運転に限らず自分のことばかり考えて行動している人が多いのかもしれない。一方で、人に迷惑をかけるが他人にかけられる迷惑に対しても日本人より寛容なようだ。だからこそ迷惑行為がこれだけまかり通ってしまうのだろうが、運転中皆が自分のことしか考えていないのなら危険を招いてもおかしくない。ぜひ日本の交通マナーを見習ってほしいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)