中国では教育に対する関心が高く、都市部を中心に教育に非常に熱心な親は少なくない。しかし、中国の学校教育には詰込み型が多く、あまり実践的ではない部分も多いのが現状だ。中国メディアの中国教育報は4日、日本では「労働」が子どもの成長に欠かせない教育と見なされていると紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の教育は「知識・道徳・体育」の3つを基本としていると紹介しつつ、同時に「労働」を教えて、人格形成に役立たせているとしているが、どのように「労働を教えている」のだろうか。

 例えば、幼稚園では「おもちゃを作る」授業があると紹介。手を動かして物を作るのは子どもの創作意欲や想像力を育てるのに役立ち、「労働を楽しむことを教えている」と評価している。また、畑で作物を作るのも教育の一環で、種まきから収穫まで関わると紹介した。働くのは楽しいことだと気付かせるのは非常に良い教育だと言えるだろう。

 さらに小学校に上がると、「生活科」という授業があると紹介。身近な人や社会に関心を向けさせ観察したり、動植物を飼育したり栽培したりすると説明した。中学では「技術家庭科」の授業があって基本的な技術や家事などを学び、高校でも「家庭科」があって生活力を付けるための実践的な授業が行われると感心している。

 高等教育においては、大学と民間、そして行政が連携する「産学官連携」という制度があると紹介。これにより、高等教育と民間企業との溝が埋まり、学生にも労働に興味を持たせて体験する機会を与え、働く喜びを実感させることができると伝えた。

 こうしてみると、日本の教育は幼稚園から大学まで、一貫して「労働」と「技術」を教育の一部にしていることが分かる。中国では日本人が定年になっても働き続けることに驚き、かわいそうだと同情する人までいるが、日本では定年後も好んで働く人も少なくない。子どものうちから働くことを学ぶというのは、日本の良い教育の1つと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)