近年日本を訪れる中国人観光客が増加の一途をたどっていたように、中国人にとって日本は旅行先として圧倒的な人気を獲得していた。日本は「治安が良く、清潔で、食の安全が確保されている」ということが中国人の間で認知されるようになると、日本に対して新たな疑問を抱く中国人もいるようだ。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「日本で長期にわたって生活することはどのような体験なのか」というスレッドが立ち上げられ、実際に日本で長く暮らしているという中国人ネットユーザーたちから様々な意見が寄せられた。

 スレッドを立ち上げたユーザーは、観光客という立場では到底知りえない掘り下げた体験談を求めているようで、日本での生活が中国人にとってどのような経験になるのかを「衣食住の相違や職場や学校での対人関係から経験した苦労、日常生活で感動した体験」などを具体的に尋ねている。

 これに対し、日本で暮らして9年になるという中国人女性は、「食の観点から言えば、日本の食べ物は新鮮で安全」だとしながらも、日本と中国では食文化が違いすぎていて、「中国人としては郷土料理が滅多に食べられないため中国の味が恋しくなる」と吐露した。日本にも中華料理店は数多く存在するが、味は日本人好みにアレンジされているため、どうしても物足りなさを感じてしまうようだ。また、「住」の観点では、日本の住宅は中国のようにセントラルヒーティングが完備されていないため「冬の寒さが身にしみる」との感想を寄せた。

 また、別のユーザーからは「日本は好きだが、すっと住み続けたいかと言えば、そうは思わない」という意見もあり、なぜなら「日本では人間関係がとても希薄で、誰と交流しても疎遠な感覚が拭えないから」と吐露する声が見られた。こうした意見は比較的多く、日本人と中国人は「コミュニケーション方法や人付き合いの密度が違う」とし、「日本人は互いのプライベートに踏み込まないので、中国にいた時と同じ感覚で日本人のプライベートに踏み込もうとすると、日本人の理解が得られず、鬱ぎみになってしまう」という悩みも寄せられた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)