日本の商品は質が高く、高額でも日本からの輸入品を購入したいという中国人は多い。そのため、中国では「代購」と呼ばれる代理購入は人気の高いビジネスになってきた。しかしいくら質が良くても商品を正しく理解して使わなければトラブルのもとになる。中国メディアの央広網はこのほど、ある代理購入ブローカーが販売している「日本の痩せる薬」について注意を促す記事を掲載した。

 記事は、多くの若者が痩せたい一心で危険な薬に手を出していると指摘。ある代理購入ブローカーは、日本の薬を「黄金のダイエットセット」、「超ダイエットセット」などと銘打ち、1カ月間飲むだけで4キロから7キロ痩せると宣伝しているそうだ。

 いかにも怪しげな広告だが、中国では日本の商品に対する信用が高いためか売れているようだ。記事が写真で紹介しているのは、便秘薬と甲状腺ホルモンの錠剤の2種類だ。記事によると、これをそれぞれ朝と晩に飲み続けると、1カ月で見違えるように痩せるという。しかし、これらの薬はもともとダイエットとは無関係で、甲状腺疾患や高コレステロールなどの症状を治すための「処方薬」だと記事は説明している。「処方薬」をどうやって入手しているかは不明だが、処方薬の販売は違法だ。

 記事は、これらの錠剤を飲むと確かに体重は減ると紹介。しかし、健康な人がこれらの錠剤を服用すると過度の代謝状態となり、臓器に負担がかかって「病的に痩せる」ので非常に危険だと警告している。記事によると、これは「甲状腺機能亢進症」の症状だという。この薬を大量摂取すると、常に運動しているような状態になるので、動悸や疲れやすくなるなどの副作用があると指摘。長期にわたると心臓にも負担がかかり、栄養不足になる可能性もあると伝えた。

 記事によると、同様の薬は中国でも処方薬として手に入れることのできるもので、代理購入ブローカーは日本の商品に対する信用を利用して、無知な消費者に誤った情報を信じ込ませ、商品を売りつけているようだ。金儲けのために人の健康を害することも厭わない商売は決して許される行為ではないが、中国ではこうした例に枚挙にいとまがないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)