近年、中国人にとって海外旅行が身近になったことで、それまで気付かなかった「マナー違反」に目が行くようになったようだ。それに伴い日本人のマナーの高さが称賛されるようにもなっている。中国メディアの捜狐はこのほど、「日本人にはどんな尊敬すべき点があるのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、尊敬すべき点の一例として日本人は「よく列を作る」と紹介。中国では、強制されなければ列を作ることはなく、人混みを押しのけなければバスに乗ることさえままならないが、日本ではたった2ー3人でも列を作るので驚くようだ。なぜ日本人は進んで列を作るのだろうか。

 その理由について記事は、日本では列の割り込みが軽犯罪法違反に当たり罰則の対象になると指摘。違反すると1日以上30日未満の拘留、または1000円以上1万円未満の罰金を受ける可能性がある。しかし記事は、法律よりも日本独特の国民性にあるのではないかと推測している。

 日本人は、列を見るとそれが何の列か分からなくても並びたくなるものだ。記事は、それを「限定に弱い」国民性によるのかもしれないと指摘。桜のようにはかないものが好きな日本人は、機を逃さないため列を見ると並びたくなるのかもしれないと伝えた。また、集団意識が強いためなのかもしれないとも分析している。他人と同じことをするのが習慣になっている日本人は、皆が並んでいるとひとまず並ばなければならない気になるというわけだ。

 記事の筆者はいろいろな可能性を考えているようだが、理由付けしたくなるほど中国人にとっては「列に並ぶ」のは自然にできることではないようだ。日本では列に並ぶ人で軽犯罪法を気にしている人はほとんどいないと思われ、ごく自然なマナーとして習慣付いているといえるのではないだろうか。

 記事の筆者は、日本人は尊敬すべき存在であり、畏怖の念すら抱くほどだとまで表現し、すっかり敬服している様子だ。最近では中国人の民度も高くなってきたと言われるが、自然と列を作り並ぶようになるまでにはまだ時間がかかるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)