2020年の中国の自動車市場は、新型コロナウイルスの影響でロックダウンや工場の生産停止などがあったものの、現在では日系自動車メーカーの販売は回復してきているようだ。トヨタ自動車は中国市場の7月の販売台数を前年同期比19.1%増と発表している。21年から中国はハイブリッド車を低燃費車として扱い、優遇策を実施することになっており、日系車にはさらなるシェアの拡大が期待されている。

 中国メーカーも健闘しているものの、なぜ中国では日系車がこれほど高く評価されているのだろうか。中国メディアの騰訊はこのほど、日本企業の技術の高さを評価し、中国との技術格差について分析する記事を掲載した。

 記事は、近代において「工業分野のスタート地点は日本と中国はほぼ同じだった」と分析。ここでいうスタート地点とは、中国の場合は洋務運動、日本の場合は明治維新のことを指しているようだ。しかし、その後中国は戦争により発展が止まり、新中国発足後に発展が再開したと指摘。「中国が停滞していた間に日本は発展を続けていた」と伝えた。

 記事によると、戦後の発展で日中を分けたのは、中国が自動車製造で「ソ連に頼った」ことと関係しているという。ソ連には自動車製造の経験がなかったため、技術発展が遅れたとしている。日本はさらに中国と市場経済体制も違うため発展が速く、あっという間に日本との差が広がったという。そして、1980年代初めから「市場と引き換えに技術を獲得する方法」を採用した中国は、日本企業などが中国市場へ進出し、あっという間に「中国市場の主流」になったと伝えている。

 その後、中国の自動車メーカーは模倣から始めて進歩を遂げ、最近では中国ブランドも良い製品を作れるようになり、海外に輸出するまでになったと記事は自賛。しかし、今でも日本の車づくりから中国が学べる点は多いことも認めている。日本はこれからも中国の良い手本であり目標となっていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)