日本の住宅は伝統的に木造住宅が多く、現在でも6割近くが木造だ。とはいえ、最近ではコンクリート住宅などの非木造も増え、4割を占めるようになっているようだ。しかし、中国では木造住宅はほとんど見かけることはなく、ほとんどがレンガもしくはコンクリート住宅だ。中国メディアの百家号はこのほど、「中国はコンクリート住宅ばかりなのに、なぜ日本は木造住宅が多いのか」と題する記事を掲載した。

 記事は4つの理由が考えられると分析。1つ目の理由は、日本では「木材が調達しやすい」こと。日本は森林カバー率が非常に高く、木材が調達しやすくてコストも安いと指摘。木材は軽く加工も輸送も容易なので、理想的な建築材料だとしている。中国は国土が広大なわりに森林カバー率は高くなく、木材は入手しにくい高価な建築材料になっていると指摘している。

 2つ目は「日本の人口が少ないこと」。そのため平屋か2階建ての小さな住宅で済み、木材でも建てられるとした。中国は人口が多いので高層マンションが必要だとしているが、人口密度からすると日本の方がずっと高いはずであり、これはあまり説得力がなさそうだ。

 3つ目は「気候」だ。湿度が高い日本では、コンクリートよりも木材の方が合っていると指摘した。コンクリートは表面から水分を吸収してしまうため、カビが発生しやすい欠点がある。その点、木材には湿気を吸い込んだり吐き出したりする調湿作用があるため、梅雨の季節でも木造住宅は快適だ。

 4つ目は、「日本の木材住宅は耐震性に優れていること」。日本の住宅は建築基準法により一定の耐震性が保証されているが、これは中国では期待できないだろう。日本では大震災に見舞われても倒壊する建物は少なく、耐震性に優れていることは実証されている。逆に中国で過去に起きた地震を見てみると、レンガやコンクリートでできた家が倒壊し、下敷きになって死傷したケースが多かったようだ。

 日本の木造住宅には、コンクリート住宅ばかりの中国では見ることのない魅力がたくさん詰まっているといえるだろう。木の温もりがあり、湿度にも地震にも強い日本の木造住宅は、中国人からも関心を持たれているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)