中国のポータルサイト・百度に29日、「どうして日本人が和服を着るともてはやされ、中国人が漢服を着ると奇抜な服装と捉えられてしまうのか」とする記事が掲載された。

 記事はその理由としてまず、中国の人びとが漢服についてよく分かっていないと指摘。「もしもとより漢服に馴染みがあるのなら、『復興』などという言葉は用いられない」とした。そして、漢服をあまり知らない比較的裕福な人たちが、漢服を「古き良きもの」というよりも「斬新で奇抜なもの」として「遊び始めた」ことが、現在の中国の一部で起きている漢服復興の動きなのだと論じている。

 一方で、日本の和服については、昔の服装文化が現在にまで脈々と受け継がれてきたものであり、文化的な蓄積が漢服とは大きく異なると説明。現代の日常生活においても和服や和服の文化に対する認知度が高いため、和服を着て街を歩いても「奇抜」には見えないのだとした。

 また、漢服は「結局のところ、TPOいずれをとっても日常生活とは相容れない」格好であり、現代人が漢服を敬遠するのはある意味で致し方のないことでもあるとの見方を示した。そして「今の社会において、多くの人が自分の生活の中で不便な物には自ら近づいていく価値はないと考えているのである」と伝えている。

 いわゆる「チャイナドレス」は満州族の服装がベースになったもので、世界的に見た中国の伝統衣装というと、天女の羽衣を想起させるヒラヒラとしたイメージの漢服よりもチャイナドレスのイメージが強いことは否めない。漢服がコスプレや「奇抜な衣装」の域から脱するには、日常的に着用を定着させる必要があるが、その道のりは長く、ハードルも高そうだ。(編集担当:今関忠馬)