日本はオーストラリア、インドとともに、脱中国のサプライチェーンを模索しているようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、「日豪印の3カ国が中国に対抗して結束しようとしている」と危機感を示す記事を掲載した。しかし、そうは問屋が卸さないと主張している。

 記事は、この3カ国は日本主導のもと、それぞれの強みを生かして協力し合い、独自のサプライチェーンを構築しようとしていると紹介。かねてから中国依存からの脱却を狙っていた日本は、利害の一致するオーストラリアやインドと個別に話し合いを重ね、近く3カ国のサプライチェーンを作ろうとしていると伝えた。

 この3カ国は利害がちょうど一致していると記事は分析。日本には技術と資金があるが原材料と市場が不足している。インドは逆に技術も資金もないが「無限の市場」があり、人件費も安い。オーストラリアには石炭、鉄鋼、レアアースなどの資源がある。記事は、日豪印はちょうど補い合っているので、経済面でそれぞれに利益があるとしつつも、「主な目的は中国に対抗することにある」と危機感を示している。

 インドは国境紛争で中国との緊張が高まり、オーストラリアでもコロナ問題と貿易で中国との摩擦がある。記事は、日本は豪印が反中感情で盛り上がっているこの時期を利用し、「中国を孤立させようとしている」と批判した。

 では中国は今後どうなってしまうのだろうか。記事は「恐るるに足らず」と強気だ。世界相手に巨額の利益を上げている中国にとって「こんな3つの小国が団結したところで影響を受けることはないから」だと主張した。また、日豪印のしようとしていることは、意図的に市場経済の規律を曲げる許されない行為であり「失敗する運命に定められている」と主張。中国としては着実に前へ進むのみで、日豪印がどんな協定を結ぼうとも、「中華民族復興の歴史に面白い注釈を付け足すに過ぎない」と最後まで強気の発言を続けた。

 これほど強く意識しているというのは、それだけ日豪印の対抗を恐れているのだろう。中国は米国のみならず、アジアでも各国に対し強気の態度で臨んでおり、このままで中国の孤立はますます深まりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)