日本は治安の良い国だと言われる。警視庁によると、2019年の1年間に東京都内で警察に届けられた落とし物、忘れ物の数は415万件あまりで、そのうち現金は38億8423万円だった。届けられた現金の額は、4年連続で過去最高を更新しているというから驚きだ。中国メディアの百家号は26日、「なぜ日本には泥棒がほとんどいないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本では「泥棒に遭遇する確率は宝くじに当たるくらい低い」と紹介。全く泥棒がいないわけではないが、1億2000万人の人口からすると遭遇する確率は驚くほど低いと伝えた。中国では「外出する時は常に泥棒を警戒し、気を抜くことができない」ので、日本にいると気分が全然違うとしている。

 なぜ、日本はこれほど治安が良いのだろうか。記事は、日本人は「法と秩序を守ることを重視している」と分析。窃盗への嫌悪感が強く、捕まった場合に罰金だけでなく社会的信用を失うことも恐れると伝えている。これは、盗みを一種の災いやけがれと見なし、家族や村に災いを呼ぶことを恐れていた昔の名残ではないかと分析している。

 窃盗を重く見る風潮は、日本では少なくとも戦国時代にはあったという。記事は、織田信長の時代に「一銭切」という刑があり、一銭でも盗んだ者は斬罪に処されたという説があると紹介。記事によると、中国にも漢の時代にこれによく似た法があったそうだが、それならばなぜ日中間でこれだけの感覚の開きができてしまったのかには疑問が残る。

 記事でも指摘しているが、窃盗はモラルの問題だ。コロナ禍で窃盗事件が増えているようだが、これは非常に残念なことであり、世界に定評のある日本の治安の良さをこれからも維持していきたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)