日本の街の清潔さに感動を覚える中国人は非常に多いが、日本人が「靴の清潔さ」にもこだわりを持っていることに気づく中国人は多いようだ。中国メディアの騰訊は25日、「日本のビジネスパーソンがどれだけ忙しくても靴をピカピカに磨くことを忘れない理由」について考察する記事を掲載した。

 記事は、日本には「靴は心の美しさを映し出す」という言葉があると紹介し、日本人は靴が汚れていることを嫌うと説明。日本人にとってピカピカな靴は「尊厳を保つ」ことでもあるとし、こうした考え方には靴を脱いで屋内に入るという日本の生活習慣が関係していると指摘した。たとえば屋内に入るにあたって靴を脱げば、靴の清潔さだけでなく、品質、価格なども他人の目に留まることになり、結果として「人を判断する時にはまず靴を見る」という文化が次第に形成されたのではないかと説明した。

 また、NHKがかつて放送した「男が靴を磨くとき」というタイトルのドキュメンタリー番組の内容を取り上げ、靴磨き店を訪れる日本人男性たちが靴をピカピカにする様々な理由についても紹介。例えば靴をいつもきれいにしていた父親を懐かしむ思いから自分も靴をピカピカにしている男性、妻が苦労して見つけた靴を大切にするために靴磨き店を訪れた男性、重要な人物との面会に備えて靴を磨きに来た男性などを紹介し、靴磨き店を訪れた男性たちは「靴がピカピカに磨かれると、いずれも非常に満足げな表情を浮かべた」ことを紹介した。
 
 記事は結論部で、日本のビジネスパーソンたちは革靴に対して「深い愛情」を抱いていると指摘する一方で、日々のビジネスに全力で打ち込むだけでなく、靴磨きという「とても些細なことにも手を抜かない」日本人の生活スタイルは「あまりに厳格すぎて、ここまで徹底するのは決して簡単なことではない」と論じた。

 中国人が日本人に対して抱くイメージの1つに、日本人は「自分を律することができる」というものがある。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のなかで、日本では強制的な対策が行われていないにもかかわらず、感染者数が比較的少ないのは日本人がそれぞれ自分の行動を律しているからだと高く評価する中国人は多い。記事は、靴磨きという中国人にとって些細に思えることでも日本人は決して手を抜かないと評価し、この点からも「自分を律することができる日本人」の特徴を感じたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)