上海ワールド・フィナンシャル・センターは上海のランドマークとして有名であり、かつて中国でナンバーワンの高さを誇ったこの超高層ビルは上海市民の誇りとなっている。中国メディアの百家号は24日、上海市民の誇りである上海ワールド・フィナンシャル・センターを手がけたのは「日本人である」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、上海ワールド・フィナンシャル・センターは最高層部の独特の形状にちなみ、中国ネットユーザーたちから「栓抜きビル」の愛称で呼ばれ親しまれていると紹介、492メートルのこの超高層ビルは、2008年からの数年間は中国で最も高いビルだったと説明した。

 また、他の超高層ビルに高さの点では追い越されはしたものの、「穴がある建築物」のカテゴリーでは世界一高い超高層ビルであり、上海では依然として「非常に有名なランドマークである」と指摘した。

 さらに、上海ワールド・フィナンシャル・センターはその独特の設計や突出した高さという外観の魅力に加えて、上海の経済発展に大きな貢献をしてきたビルでもあるゆえに、上海市民の「心の誇り」であると説明。加えて上海を訪れた観光客たちはその展望台から「上海のすべてを見渡せる」ゆえに、この超高層ビルは上海の観光ビジネスをも発展させてきた存在だと指摘した。

 しかし、この超高層ビルを手がけたのは日本企業であり、日本人だと紹介し、その点は「多くの中国人を複雑な気持ちにさせる」と主張。また最高層部の穴の形は元々は円形の設計だったが、これは日本の国旗を連想させたため、設計変更がなされた経緯もあると紹介した。

 上海ワールド・フィナンシャル・センターは上海のランドマークの1つであり、この超高層ビルには様々な面で非常に大きな価値がある。そのビルを手がけたのが日本企業だというだけで複雑な気持ちになる中国人がいるということが、日本と中国の関係の微妙さを示していると言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)