急激な経済発展を遂げる中国だが、ストレスも増大し幸福度はそれほど上がっていない。一方で日本の幸福度は長期にわたって高い状態を維持している。日本は戦後の高度経済成長期を経て、幾度も経済危機に見舞われてきた。しかし、その間日本人の幸福度にはあまり変化はない。中国メディア網易が、復旦大学経済学院教授の黄有光氏のコメントを載せつつ、その理由を探っている。

 まず記事は、日本人の幸福度が高い理由を2つ紹介している。一つ目は、日本人の休暇日数。経済危機を経験した後、日本の労働時間は全体に減少し、平均休暇日数も増加している。長時間の労働は心と体の健康をむしばみ、疲労の蓄積により様々な疾病や交通事故を引き起こすことになる。黄教授は労働時間が減少したことは幸福度にも関係があると指摘している。たしかに、日本は有給休暇の消化率は低いものの祝祭日が多く、年間の休暇日数は少なくない。

 さらに、二つ目の点として、健康な高齢者の増加も日本の幸福度を押し上げていると指摘している。一般に幸福度は幼少期が高く、成人を過ぎると徐々に下がっていくU字曲線を描くものだ。60歳を過ぎ退職しても、健康な状態が続けば幸福度が上がっていくものと指摘。その面で、日本は健康寿命も長いため、退職して自由な時間が増えると、趣味や旅行に時間を使えるようになり、さらに幸福度も上がっていく。

 記事はまとめとして、「たしかに中国はGDPの面から見れば成功しているように見えるかもしれないが、それによって人々の幸福度を図ることができるのだろうか」と述べている。記事は直接的ではないにしても、現在の中国の経済発展が人々の幸福に直結していないと、暗に指摘しているようだ。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)