日本は大都市を中心に人口密度が高く、どうしても住宅が狭くなりがちだ。1住戸当たりの面積は、東京が64.48平方メートル(19.5坪)、大阪は76.22平方メートル(23.05坪)だったそうだ。しかしその分、日本人は無駄のない設計が得意とも言えるだろう。中国メディアの百家号は25日、「認めたくはないが、日本人の住宅設計の才能を称賛せざるを得ない」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、日本の住宅は「無駄がない」と称賛。限られた空間を最大限利用しているので狭さを感じさせず、動線もよく考えていて生活しやすいと伝えている。その点、中国は一般的な70平方メートルほどの大きさの家では間取りは決まってきてしまうので、プロを雇わずに素人が適当に設計していて無駄が多いとしている。

 それはさておき、日本の住宅の設計はどこが良いのだろうか。記事は、サニタリーと生活空間がきっちり分かれていると指摘。サニタリーは、トイレと浴室、洗面所が分かれている場合が多く衛生的で、キッチンとダイニングは一体化していることが多いと感心した。忙しい日本人の生活にぴったりな、無駄のない配置と衛生の高さを兼ね備えていて、住みやすいと称賛した。中国ではトイレと浴室、洗面所が同一の部屋にまとめられるケースが多く、キッチンとダイニングは完全に分かれていることが多い。キッチンを独立させるのは中華料理は油を多用するので、床や壁がベタつきがちだからというのが理由の1つのようだ。

 記事は、日本の住宅はとにかく狭いと強調しているが、高層マンションの多い中国の住宅と比べて、日本は一戸建て住宅が多く住宅面積は決して小さくはないはずだ。2018年度の一戸建て建売住宅の住宅面積は、全国平均で100.8平方メートル(30.5坪)だったという。

 さらに庭や駐車スペースもあり、中国では農村か富裕層でなければ住めないような一戸建てに住んでいて、決して住宅事情は悪くない。日本の住宅は意外と広いだけでなく、住む人のことを考えた合理的で無駄のない、居心地の良い住まいになっていると言えるだろう。中国も日本の住宅設計から学べる点は多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)