少し前までは化粧をする女性は少数派だった中国。経済発展に伴い化粧をする人が増え、化粧品市場も右肩上がりで成長しているが、日本や韓国と比べるとまだ化粧をする女性の割合は高くなく、ノーメイクで出歩く女性も少なくない。中国メディアの騰訊はこのほど、日本と韓国はなぜ女性は化粧しないと外出できないのか、分析する記事を掲載した。

 まず記事は、中国人女性がドラマなどの影響を受けて日韓の価値観を真似する必要はないと主張。日本も韓国も、美の基準が決まっていてそれを外れると生きにくい世の中だからだという。韓国では、ニュースキャスターが眼鏡をしたらクレームが殺到したということがあったそうだ。

 記事は、日本も韓国も女性はきれいなほうが生きやすいため身だしなみに注意を払うと主張し、それゆえ日韓の女性は「化粧をしないと怖くて外出もできない」と主張。なぜ大衆の審美観のために投資しないといけないのかと疑問を呈した。日韓のこの価値観は、メディアや広告により美の基準や流行が決められ、異性の好みに合わせるよう操作され、いつの間にか洗脳された人がその価値観を押し付けるという「被害者が加害者になる」負のループになっていると主張している。そのため、誰も本当は化粧などしたくないのに皆が化粧をしていると説明した。

 その点、中国には大企業の創業者のなかにも化粧っ気のない人がいると紹介。エリートには化粧をしている暇などなく、化粧などしなくても能力は発揮できると力説し、化粧不要論を主張している。記事の中国人筆者は、中国人女性がどんどん日本や韓国の影響を受けていることに危機感を抱いているのかもしれないが、さすがに極論と言わざるを得ないだろう。

 女性が美を追求するのは自然なことであり、化粧は他人のためだけでなく自分のためでもあるのではないだろうか。日本でも、化粧の心理的な効果が認められ、介護現場で高齢者に化粧をする取り組みが聞かれるようになった。確かにおしゃれに流行はあるものの、化粧を楽しむことには良い効果もあるということを知ってもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)