日本ではスーパーや生鮮市場で購入した「野菜」を食べる際、水洗いをしっかりして調理するのが一般的だろう。だが、野菜の残留農薬が懸念される中国では水洗いだけではなく、調理前には農薬を落とすための「洗剤」で洗うのが一般的だ。

 野菜を洗剤で洗うというのは、中国の農業では大量の農薬が使用されていることを示すエピソードの1つと言えるが中国メディアの百家号はこのほど、日本の果樹園を訪れたことがあるという中国人による手記を掲載し、「日本を訪れて初めて、中国の農作物が不味い理由がわかった」と伝えている。

 記事の中国人筆者は、中国では経済成長が続き、人びとが豊かになると同時に「癌をわずらう人の低年齢化」が進んでいると主張し、これは「大量の農薬」など、人びとが体に良くないものを摂取しているからではないのかと主張した。もちろんこれは中国人筆者の個人的見解であり、推測の範疇を超えないが、豊かになった中国では食事の欧米化などを背景に生活習慣病を患う人の低年齢化は見られるようだ。

 続けて、中国では大量の農薬が散布されたり、より早く成熟させるための成長ホルモンが散布、投与されたりした野菜や果物が大量に流通していると主張し、それゆえ中国の消費者は何かを口にする際には「非常に慎重になっている」のだと論じた。

 さらに記事の筆者は自身が日本の果樹園を訪れた経験から、「日本の果物などの農作物の味が良いのは、土地を痩せさせてしまう農薬を大量に使わないから」だと指摘し、日本人は土地や土壌の大切さをよく知っていると強調。土地が痩せてきたとしても安易に農薬を使うのではなく、ミミズや虫の力を借りて土壌の改善に取り組むのが日本のやり方だと紹介した。また、日本では牛など動物の糞を肥料とする有機農法も一般的であり、「農作物の出来を左右する重要な存在であるのが土壌であることを日本人はよく知っているのだ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)