中国メディアの百家号は23日、日本の「マンホール蓋」について紹介する記事を掲載、この蓋から日本人の「生活の美学」について学べると論じた。

 記事は、マンホール蓋は本来は「何の面白みもないありふれた蓋」に過ぎないとしながらも、その蓋に「デザイン」を施した日本のマンホール蓋が中国ネットユーザーたちの間で再び話題になっているとし、多くの中国ネットユーザーたちは「これはもはやマンホール蓋ではなく、芸術だ!」と絶賛していると紹介した。

 続けて、日本各地のマンホール蓋について写真を掲載し、「どのマンホール蓋にもそれぞれに見る人を魅了する独特の美しさや情緒が存在している」ことを強調した。しかし、中国ネットユーザーたちが感動しているのはデザインの美しさだけではないようだ。

 記事は、中国ネットユーザーたちが大きな感動を覚えたのは、本来は何の面白みもないマンホールの蓋を「芸術」の域にまで高めることができる日本人の感性の豊かさであると紹介。美しいマンホール蓋は日本人の「生活の美学」とも呼べると伝え、たとえどんなにつまらなく思えることでも、人の心にこの生活の美学さえあればすべてを芸術に変えることができることを日本のマンホール蓋から学べると論じた。

 中国ネットユーザーたちが、ありふれたモノを芸術に変えてしまう日本社会の「生活の美学」に大きな感動を覚えたというのは、数十年前までは食べていくのがやっとだったという中国の社会環境も関係しているのかもしれない。

 こうした状況下では、生活の中のありふれたものを芸術に変える精神的な余裕も生まれず、マンホールを含む様々なモノに対して「使えればそれで良い」と考えるのが普通だからだが、経済発展を遂げた現代の中国社会は日本の生活の美学に気づき、感動を覚えるだけの余裕が生まれたということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)