日本が「ファイブ・アイズ」との連携を拡大するのではないかという思惑が中国でも注目を集めている。「ファイブ・アイズ」とはUKUSA(ユークーサ)協定のことであり、米国・英国・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドという5カ国による機密情報の共有等に関わる協定だ。

 日本経済新聞は14日、河野太郎防衛相のインタビューを掲載し、河野防衛相が「価値観を共有している国々だ。日本も近づいて『シックス・アイズ』と言われるようになってもいい」と述べたと伝えたが、中国メディアの網易はこのほど、「ファイブ・アイズは反中連盟へと変わりつつあり、日本はその反中連盟に加わってシックス・アイズ」になるかもしれないと警戒感を示す記事を掲載した。

 記事はまずファイブ・アイズについて「第2次世界大戦後に成立した協定であり、その主要な任務は他国の商業秘密や機密情報を盗み取ることだ」と主張。米国は中国が知的財産権を盗んでいると批判しているが、ファイブ・アイズこそ他国から情報を盗んでいる張本人であると反論した。

 さらに、中国の政治、経済に関する機密情報は極めて価値が高く、中国は各国の情報機関のターゲットにされていると主張し、それは中国の発展速度がきわめて速く、それが米国など一部の国の不満を招いているからだと主張。

 また、ファイブ・アイズに接近することで、日本は「自国にとって必要な情報を得やすくなると同時に、米国との連携をさらに深めることができる」というメリットがあるかもしれないが、米中対立が激化するなか、ファイブ・アイズの役割は変化しつつあり、徐々に「中国に抵抗し、中国に脅威をもたらす反中連盟へと変化してきている」と主張、その反中連盟であるファイブ・アイズがシックス・アイズになるのは警戒に値するとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)