今なお反日感情を持つ中国人は少なからず存在し、中国で暮らす中国人を対象に「日本に対する印象やイメージ」についての調査を行えば、その結果は決して芳しいものではないだろう。

 一方、外務省が2018年にベトナムやタイ、シンガポールをはじめとするASEAN10カ国などを対象に行った対日世論調査では、多くの国で「日本は信頼できる」という回答が寄せられており、東南アジア諸国では日本の印象やイメージは決して悪くなく、むしろ「好感度が高い」ことが調査で分かっている。

 日本のイメージはなぜ中国と東南アジア諸国で大きく違っているのだろうか。中国メディアの百家号は21日、「日本は侵略者じゃないのか」と主張しつつ、日本の国家イメージが東南アジア諸国で良好なのはなぜなのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本について過去の戦争を理由に「侵略者」であったと主張する一方で、東南アジア諸国で日本のイメージが良いのは「東南アジア諸国にとって日本は侵略者じゃなかったから」だと指摘。日本が侵攻する前の東南アジア諸国は欧州諸国の植民地だったのだと強調し、日本は植民地支配から解放した国として捉えられていると論じた。

 たとえば、ベトナムは日本に侵攻される前はフランスの植民地であったため、日本はベトナム人にとっては「白人を追い出した黄色人種の仲間」なのだろうと主張し、これはインドネシアなどの国においても同様だと強調。一方、中国にとって日本は西洋列強と同じく、中国人に苦難をもたらした侵略者という認識が一般的であるとし、これが中国と東南アジアにおける日本のイメージの違いにつながっていると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)