新型コロナウイルスの感染拡大で、母国に帰りたくても帰れなくなった在日外国人は多いようだ。その一方で、帰国することもできたが日本に留まることにした中国人もいる。中国メディアの百家号は21日、「コロナ禍でもなぜ一部の中国人は日本に留まったのか」と題する記事を掲載した。

 中国の多くの地域では新型コロナはすでに終息したという雰囲気が広がっており、マスク着用率も低くなっている。最初に新型コロナが広がった武漢では、今はむしろ世界で最も安全な場所だという認識で、プールが連日大盛況のすし詰め状態だと報じられている。

 そんな中国からすると、毎日1000人程度の新規感染者が確認されている日本は非常に危険な国に映るようだが、ではなぜ、あえて日本に残る中国人がいるのだろうか。記事は、それだけ「日本が快適」なのではないかと分析している。

 記事は、日本は静かで、他人のプライバシーに土足で踏み入ったりしないので「自分らしく生きられる」と紹介。親族や同僚に結婚を急かされたり、異性を紹介されることもなく、給料の額やどんな車に乗っているか聞かれることもないので居心地が良いそうだ。日本人は互いのプライバシーを尊重するので個人的なことに干渉されることは少ないが、中国では初対面の人に給料や年齢を聞くのは珍しいことではない。

 記事はさらに、日本では健康保険に入っていればコロナ感染や病気になっても治療費の負担が軽くなると指摘した。外国人でも入れるので安心だとしている。また、日本経済はコロナのあおりを受けているが、自分を強くするチャンスにもなると肯定的に捉える人や、帰国のため移動することでコロナ感染のリスクを冒したくない考えの人もいるとした。

 留学生などのなかには、親族の強い希望によりやむなく帰国し、日本に再入国できなくなってしまった中国人も少なくない。日本政府は、留学生など在留資格を持つ外国人に来月から条件付きで再入国を許可する方針で、今後多くの中国人留学生も日本に戻ってくることが予想される。コロナのリスクがまだあるとはいえ、それでも日本は中国人にとって住みやすい所となっているようである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)