中国高速鉄道はもともと日本やドイツの技術がベースにあることは周知の事実だ。現在、中国側は中国高速鉄道の技術に関する知的財産権は中国にあると主張しているが、こうした主張を中国人ネットユーザーたちはどのように捉えているのだろうか。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「中国高速鉄道の技術は完全なるオリジナルなのか」と問いかけるスレッドが立ち、多くの中国人ネットユーザーたちが中国高速鉄道の「技術」について議論を交わした。

 中国側は高速鉄道の技術について日本やドイツの技術を「導入し、消化・吸収し、再構築あるいは」したものであり、もともとの技術とは「別物」であるがゆえに知的財産権をめぐる問題は存在しないとの立場を取っているが、ネットコミュニティの知乎に投稿したユーザーは「中国高速鉄道の技術は完全なるオリジナルなのだろうか」と疑問を投げかけている。

 この疑問の声に対し、多くの中国人ネットユーザーが主張を寄せているが、「初期の頃の中国高速鉄道は確かに全くオリジナルではなかったが、現在はオリジナルだ」という意見が多く見られた。たとえば「中国高速鉄道が最も参考としたのはドイツ・シーメンスの技術だったが、現在は列車集中制御装置のような重要な技術を含め、中国は高速鉄道においてオリジナルの技術を持っている」という声が見られた。

 さらに中国高速鉄道の車両のうち、「和諧号」と呼ばれる複数のCRH車両はドイツや日本などから技術を購入して製造されたものであるためオリジナルではないが、「復興号」と呼ばれる車両は中国が知的財産権を持つオリジナルの車両であるとの意見が目立ち、「たとえ最初に他国の技術を参考にしていたとしても、それはオリジナルであることを否定することにならない」、「他者を参考にすることすら否定するなら、すべての人は何かをするときに棒を擦り合わせて火起こしすることから始めなければならない」といった声もあった。

 知乎に寄せられたコメントを見ると、やはり中国人ネットユーザーたちも「購入した技術と自ら開発した技術は完全に別物であるがゆえに、中国高速鉄道には知的財産権をめぐる問題は存在しない」と考えているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)