中国は米国との貿易戦争のさなかにあり、非常に強い危機感を抱いているようだ。これまでも宇宙開発に積極的な中国だが、2020年6月には全地球測位システム「北斗」を構成する55機目の衛星打ち上げに成功している。中国メディアの網易は16日、各国の衛星測位システムを比較した記事を掲載した。

 記事はまず、国の勝敗を決めるのは、過去においては武力出会ったが、今は「衛星」であると主張し、「情報を制する者が世界を制する」と衛星の重要性を強調した。では、各国の衛星測位システムはどうなっているのだろうか。

 世界に先駆けてこれを取り入れたのは米国だ。1978年というかなり早い時期にGPS(グローバルポジショニングシステム)の運用が始まり、今では世界中で利用されている。記事は、「軍事用途ならば誤差が0.1メートル」とその驚くべきレベルを伝えている。

 次に、ロシアの衛星測位システム「GLONASS」について紹介。誤差は10メートルにも満たない程度だという。一方、中国の「北斗」は「民間用だと誤差が10メートルだが、軍事運用に関しては米国の次に精度が高く、0.2メートルに達する」と記事は紹介。さらに、北斗は維持費が安いのが特徴で、GPSに代わるものになると主張した。

 最後に記事は、日本の準天頂衛星システム「みちびき」についても紹介、誤差は世界最高水準の精度で「日本がこれほど高性能な衛星システムを持っているとは驚かざるを得ない」と紹介。これは、「ひとえに作るなら最高のものを作るという匠の精神のおかげで、衛星測位システムにおいてもいかんなく発揮されている」と感服している。

 とはいえ、日本の「みちびき」はあくまで災害時活用などを名目としており、軍事利用はないため、他国との単純な比較はできないのではないだろうか。いずれにしても、日本の技術力がかなりのものであるというのは、この精度の高さからよく分かるといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)