世界最大の自動車市場である中国。中国メーカーはもちろんのこと、世界中のメーカーが激しい競争を繰り広げている中国市場において、もっとも頻繁に目にするのは「SUV」や「セダン」などの車体が大きい車だ。

 中国政府は小排気量の省エネ車に対する優遇措置を打ち出しているが、あくまでも「メンツが立つ」として人気が高いのはSUVなどの大排気量の車だ。中国メディアの百家号は15日、かつて一定のシェアを獲得したはずの小型車は「なぜ中国市場で売れなくなってしまったのか」と疑問を投げかけ、その理由を考察する記事を掲載した。

 記事はまず、中国国内でもかつて小排気量の車が「一定のシェア」を獲得していた時期もあったと紹介する一方、それは中国人の収入がまだ少なく、自動車が多くの人にとって「高嶺の花」だった20年ほど前のことだと指摘。当時は長安汽車がライセンス生産していたスズキ・アルトのような日本の「軽自動車」や、奇瑞汽車のQQといった小型車は確かに売れていたと紹介した。

 その後、中国経済の発展とともに「売れる自動車」も大きく変化し、現在の中国では車体の大きなSUVや高級セダンの人気が高く、アルトやQQといった小型車はまったく人気がなくなったと紹介。なぜなら中国の自動車文化を理解するうえで忘れてはならない要素こそが「車体が大きいことこそ重要」とする消費者の概念であり、「自動車はメンツを立てるツール」であるという事実であり、軽自動車や小型車はこの概念、事実から完全に逸脱した存在だからだと論じた。

 記事は、軽自動車は確かに街中で日常的に乗るうえでは便利な存在だとしながらも、中国人の審美眼や消費概念とかけ離れているため「もはや中国市場には適さない車だと言える」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)